FOS第五十七弾にお届けするのは、2018/2019 A/Wコレクションの最新プリント柄、メタファー オトンヌ柄、メタファー イヴェール柄 を乗せたファスナーもなく、手軽にさらっと着用出来る袖なしバレル(樽)シルエットのワンピースです。その独特な柄。細かく規則的な細かなドッドが、雨だれのようにストライプ上に降り注ぐプリント柄、存在感もあつつナチュラルで穏やかな雰囲気をも漂うFF の独自のプリント柄。 タンクトップをそのまま伸ばしたかのようなトップデザイン、そして袖ぐり下から広がり膨れるようなシルエット。袖下にさりげなくまずタックが畳まれておりAラインシルエットになるような裁断に、そして裾に向けて4枚のボーダー状の切り替えが並びます。その膨らんだヴォリューム感は一番下の裾で今度は下からボックスプリーツで畳まれ、最終的にバレルシルエットを形成しています。 上身頃下に向けて、まず1段目、同じプリントパーツを緯(ヨコ)地の目でボックスプリーツをたたみ切り替え、 次に2段目、縦(タテ)地の目に戻したパーツをシングルタックをたたみ、 その下3段目は、色違いのプリント柄を細く接ぐ配色切り替え、 さらにその下4段目、黒の二重サテン生地を今度は下からボックスプリーツをたたみ切り替えています。ルーズなシルエットはおそらく色々な体型の方にもそのシルエットを崩さずに安心して着用できるアイテムになっています。

1).デザイン

最大のデザインポイントはバレルシルエットを形成させているボーダー状の切り替え配色。 同じプリントパーツを緯地の目でボックスプリーツをたたみ切り替え、 次に、縦地の目に戻したパーツをシングルタックをたたみ、 その下は、色違いのプリント柄を細く接ぐ配色切り替え、 さらにその下、80/-という非常に細い糸で織り上げた黒の二重サテン生地を今度は下からボックスプリーツをたたみ切り替えています。 裾のみが薄く透けて、そこが何とも軽さと色気がありカワイイです。

2).素材

*メタファー オトンヌ、メタファー イヴェール  ウールアンゴラエターミン
言わずと知れた2018/2019 A/Wコレクションの最新プリント柄。下地の素材はウールエターミン、平織りです。ウール80% アンゴラ10% ナイロン10% の混率で、アンゴラ混の為、とても柔らかく、軽いです。 正直、A/Wコレクションでプリント物を出すデザイナーは極めて少ないです。プリントといえば大体は、S/Sコレクションで提案します。多くのデザイナーはA/W といえばプリントではなく、チェック柄を提案します。 なのに敢えてFF はプリント柄、しかもまだオールシーズン着用可能なポリエステルなどの薄手生地を提案するデザイナーならいる中、FF はウール地! ウール地のプリント柄を出しているブランドはまず、見かけません。 もちろんそれに良さ、美しさを見出しているからこそ私たちは使うのであって、独自の路線で独自の柄を提案する、FF らしいと思っています。

*80/-コットンシースルーダブルサテン
コットン100% の透け感のあるダブルサテン素材。サテン組織を二重にして、織り上げているのにまだ透け感があるという、とても細い糸で織り上げているからこその透け感です。一番裾の4段目の切り替えパーツに使用。

3).縫製

総裏仕立て。
さらっとしたキュプラ100%の裏地付き。ファスナーなどの開き仕様はなくガバッと被って着用するイージーなワンピース。両脇線に切り替え利用ポケット2ケ付き。勿論、メイド イン ジャパン です。

4).コーディネート

袖なしですので重い印象はなく、気軽にイージーに着用できるアイテムです。 インナーはチャコールや黒で引き締めるのがオススメ。コーディネート写真でモデルさんはグレーのシースルーフリルT-シャツを合わせてますが、これは軽く上級のコーディネートで、、。これは晴れの舞台での提案。 足元に黒のスパッツや厚手のタイツを着用すれば年齢の高い方も気兼ねなく着用できると思います。ごついブーツなどを合わせて。 お写真のコーディネートでは上に大人っぽいジャケットを羽織っての提案もしてますが、羽織物でシックに抑えてのコーディネートもオススメです。