FOS第七十五弾にお届けするのは、FF が考えるシンプル且つ究極デザインを目指したセーラーパンツです。 毎回パンツにはとても定評をいただいていますが、今回は一層気合入れて取り組みました。 正直、セーラーデザインパンツ自体それほど好みのテイストではありませんが、でもそれはもしかすると世の中に出回っているデザインのセーラーパンツに対して単にそれほど好みではないのかもと思い始めたところからスタートしました。 例えばボタンを強調しホワイトやゴールド釦を配し過剰にマリンテイストを強調するのではなくもっと自然なテイストでセーラーパンツを作れないものかと思いスタートしました。 出来るだけ自然なデザインで、ただデザインはスッキリしていても内部はとても複雑な構造になっています。 そのせいで縫製が大変なのは十分承知で、究極のセーラーパンツに挑んでみました。 素材は19SS で初お披露目しその後もとても好評のヴィスコースリネン ウェザータンブラー素材。 高密度の生地で厚さは中肉、混率はレーヨン80%リネン20%、一裏仕立てですのでスリーシーズンで着用可と思われます。 パンツシルエットはクセのないワイドなストレートシルエット。 後ろウエストベルトにはゴムが入り若干のウエスト調節可能です。 両脇縫い目に切り替え利用ポケット付き、両後ろ身頃にはフラップ付きアウトポケット付き、さらに左後ろ身頃にはよくワークパンツに付いていますタブ付きでセーラーパンツでは珍しいデザインになっています。 異なるテイストを組み合わせることでFF らしいオリジナリティー溢れるセーラーパンツが完成しました。 サイズも1と3をご用意。お色も19SS では濃カーキと黒を提案しましたが、今回は新色のネイビーと ペールカーキ、それと黒もご用意しました。

1).デザイン

最大のデザインポイントはアシンメトリカルに複雑に重なり合ったセーラーデザイン開き部分。縦に4ケ。 横に5ケ。縦4ケのボタンだけで着脱可能ですが、セーラーデザインを取り入れたかったので横にも5ケ、ボタンとボタンホール開けました。勿論全てのボタン部分ちゃんと開きます。複雑な構造ですが裏側の縫製も綺麗にスッキリするように計算された始末になっています。

2).素材

*ヴィスコースリネン ウェザータンブラー 
レーヨン糸とレーヨンリネンの混紡糸とを、打ち込みいっぱいに織り込んだウェザー組織。厚さは中肉ですが、かなりの高密度で織り上げている為、しっかりとした( 耐久性のある )生地になっています。これだけ打ち込みの良いヴィスコースリネン素材は少ないです。オールシーズンに活躍出来る素材です。

3).縫製

一重仕立て。
脇接ぎ線は折り伏せ始末。股ぐりはパイピング始末。 左身頃ボタン開き。ボタンは合計9個。ボタンは4~5個開ければ着脱可能です。両脇に切り替えポケット付き。後ろ身頃にフラップ付きアウトポケット2ケ付き。後ろベルトにはゴム入りでギャザー付き。 勿論、メイド イン ジャパン です。

4).コーディネート

春夏物で一重仕立てなので軽快に着こなしてほしいワイドパンツです。セーラーデザインということもありオススメはど定番のボーダーTシャツとのコーディネート、ボーダーTとの王道のマリンテイストもこのパンツとでしたらそこまで過剰なマリンテイストにならずシンプルに提案できます。2020春に流行ると予想されているマリンテイストをいち早くゲットしてください。 もちろん同時販売の斜めデザインストライプシャツとも相性はよいです。

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Photographer : CHIAKI OSHIMA http://chiakioshima.com
Model : KARUNA : http://www.bellona-model.net/category/model_women